
お悔やみの手紙の書き方と文例|悲しみに寄り添う言葉【保存版】
2026年08月27日 11:49
大切な方との別れを経験した人に、どのような言葉をかければよいのか。訃報に接し、相手の悲しみを思うほど、言葉に迷うことがあります。励ますつもりの言葉がかえって負担にならないか、宗教によってはふさわしくない表現ではないかなど、気になることも多いでしょう。
お悔やみの手紙は、悲しみをなくすためのものではなく、悲しみの中にいる方へ、そっと心を寄せるためのものです。
この記事では、お悔やみの手紙の基本的な書き方や気をつけたい言葉、相手や状況に合わせた文例をご紹介します。年賀欠礼など後から訃報を知った場合や、お線香やお花などのお供え物を贈る際の基本についてもまとめました。
形式やマナーを押さえながら、悲しみの中にいる方へ、どのように思いを伝えればよいのかを考えていきましょう。
目次
1.お悔やみの手紙を送るときに大切なこと
2.お悔やみの手紙の基本構成
3.【相手・シーン別】お悔やみの気持ちを伝える手紙文例
4.お悔やみの手紙で気をつけたい言葉
5.お供え物を贈る場合と、便箋・封筒の基本
6.まとめ|悲しみに寄り添う、あなたらしい言葉を
1.お悔やみの手紙を送るときに大切なこと
悲しみを抱えた人を前にすると、何もしてあげられないような無力感から、励ましの言葉を探そうとしてしまうことがあります。「なんと言っていいかわからない」という戸惑いも、相手を思う気持ちから生まれるものです。その気持ちを、飾らず言葉にしてみてもよいでしょう。
お悔やみの手紙はどんなときに送る?
お悔やみの手紙は、故人を悼む気持ちや、ご遺族をいたわる気持ちを伝える手紙です。
葬儀に参列できないときや、後から訃報を知ったときなどに送ります。また、葬儀に参列した場合でも、故人にお世話になったことへの感謝や、ご遺族への気遣いをあらためて伝えたいときにも、手紙を送ります。
いつまでに送ればよい?
葬儀に参列できず手紙を送る場合は、訃報を知ったらできるだけ早めに送るのが一般的です。
ただし、訃報を知る時期は人によって異なります。年賀欠礼の「喪中はがき」などで数か月後に初めて知ることもあるでしょう。そのような場合も、「今さら遅いのでは」とためらう必要はありません。知った時点で、相手を思う気持ちを届けることを大切にしましょう。
※喪中はがきで訃報を知った場合については、3章(5)で詳しくご紹介します。
悲しみの中にいる相手の負担を考える
お悔やみの手紙は長く書きすぎず、相手に返事を求めないことも大切です。自分の悲しみを伝えることに終始するのではなく、受け取る相手の今の状況を思いながら言葉を選びましょう。何を書けばよいかわからないときも、無理に気の利いた表現を探す必要はありません。「心よりお悔やみ申し上げます」「どうぞお身体を大切になさってください」など、よく使われる表現であっても、相手を思って綴ることで、気持ちは十分に伝わります。
2.お悔やみの手紙の基本構成

お悔やみの手紙は、一般的な手紙とは少し書き方が異なります。季節の挨拶などは入れず、お悔やみの言葉から書き始めるのが基本です。
何を書けばよいか迷ったときは、次の4つを意識するとまとめやすくなります。
① 訃報に接した驚きとお悔やみを伝える
最初に、訃報に接したことへの驚きや悲しみとともに、お悔やみの気持ちを伝えます。
「突然の知らせに、言葉が見つかりません」「ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」など、相手との関係に合った言葉を選びましょう。
② 故人への思いや感謝を添える
故人と面識がある場合は、生前の姿やお世話になったことに触れると、より気持ちが伝わる手紙になります。
「どんなときも凛とされていたお姿が思い出されます」「いつも笑顔で見守ってくださったことに感謝しております」など、自分の記憶に残っている具体的な姿を短く添えるのもよいでしょう。
故人と面識がない場合は、無理にこの内容を入れる必要はありません。
③ ご遺族を気遣う
続いて、悲しみの中にいるご遺族を気遣う言葉を添えます。
「どうかお身体を大事になさってください」「どうぞご無理をなさいませんように」など、相手の心身をいたわる言葉を選びます。
④ 静かに結ぶ
最後は、「心より哀悼の意を表します」など、故人を偲ぶ気持ちを伝えて静かに結びます。
香典やお供え物を同封・別送する場合は、「心ばかりのものをお送りいたしました」など、その旨も簡潔に伝えます。
次の章では、相手別・シーン別の文例をご紹介します。
3.【相手・シーン別】お悔やみの気持ちを伝える手紙文例

お悔やみの手紙は、故人との関係だけでなく、手紙を受け取る方との関係に合わせて言葉を選ぶことが大切です。
ここでは、身近な人や仕事関係の方に送るお悔やみの手紙を、シーン別にご紹介します。そのまま使うだけでなく、故人との思い出や自分の気持ちをひと言添えると、より心の伝わる手紙になります。
(1)友人のお父様・お母様が亡くなったとき
親しい友人に送る場合は、改まりすぎるよりも、普段の関係に合った自然な言葉で寄り添うとよいでしょう。お父様やお母様と面識がある場合は、心に残っている思い出を短く添えることもできます。
例文①|お父様を亡くした友人へ
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お父様のことを聞き、突然のことで言葉が見つかりません。
〇〇さんがよくお父様のことを話していたのを思い出し、胸がいっぱいになります。
どうか、お身体を大事にお過ごしください。
お父様の安らかな眠りを、心よりお祈りしています。
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例文②|お母様を亡くした友人へ
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お母様のことを伺い、言葉を失っています。
以前お会いした時、笑顔で話しかけてくださったことを思い出しています。
在りし日のお姿を偲び、心からお悔やみ申し上げます。
私にできることがあれば、いつでも力になるからね。
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(2)友人のご主人・奥様が亡くなったとき
人生をともにしてきた配偶者との別れは、その後の暮らしにも大きな変化をもたらします。「元気を出して」と励ますより、今の悲しみに寄り添い、必要なときに力になりたいという気持ちを伝えます。
例文①|ご主人を亡くした友人へ
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ご主人の訃報を知り、あまりに突然のことに言葉もありません。
お二人で楽しそうに過ごされていた姿が思い出され、胸が締め付けられる思いです。
今はただ、心も身体も休められる時間が少しでもありますようにと願っています。
何か力になれることがあれば、いつでも声をかけてください。
心よりお悔やみ申し上げます。
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例文②|奥様を亡くした友人へ
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奥様がお亡くなりになったことを知り、心からお悔やみ申し上げます。
以前お目にかかったときの、穏やかな笑顔が今も心に残っています。
あの笑顔を思い出すたび、寂しい気持ちになります。
どうか今は、ご自身のお身体も大切になさってください。
奥様の安らかな眠りを、心よりお祈りしています。
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(3)同じ会社でお世話になった方が亡くなったとき、ご家族へ
仕事を通してお世話になった方のご家族へ送る場合は、故人への感謝を具体的に伝えることで、ご家族が知らなかった職場での姿を届けることもできます。ご遺族とは面識がないことも多いため、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
例文①|お世話になった方の奥様へ
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このたびは○○様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
○○様には仕事を通じて長年お世話になり、折に触れて温かいお言葉をかけていただきました。仕事に悩んでいた時期にいただいた励ましは、今も忘れることができません。
ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかと存じます。
どうぞお身体を大切にお過ごしくださいますよう、お祈り申し上げます。
生前に賜りましたご厚情に深く感謝し、謹んで哀悼の意を表します。
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例文②|お世話になった方のご主人へ
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○○様のご逝去を知り、驚きと悲しみにたえません。
謹んでお悔やみ申し上げます。
職場ではいつも周囲へ心を配り、私も何度となく助けていただきました。
○○様の温かなお人柄が、懐かしく思い出されます。
ご家族の皆様におかれましては、さぞお力落としのことと存じます。
どうかご無理をなさらず、お身体を大切になさってください。
○○様への感謝とともに、心より哀悼の意を表します。
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(4)取引先の方のお父様・お母様が亡くなったとき
取引先の方のご家族とは面識がないことも多いため、故人について推測して書くことは避けます。相手へのお悔やみと気遣いを中心に、簡潔にまとめるとよいでしょう。
例文①|お父様を亡くした取引先の方へ
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ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
ご家族の皆様におかれましては、さぞお力落としのことと拝察いたします。
どうかご無理をなさらず、お身体を大切にお過ごしください。
心より哀悼の意を表します。
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例文②|お母様を亡くした取引先の方へ
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ご母堂様のご逝去を知り、心よりお悔やみ申し上げます。
ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。
何かとお忙しい日々をお過ごしのことと存じますが、どうかお身体を大切になさってください。
謹んで哀悼の意を表します。
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※「ご尊父様」「ご母堂様」は、相手のお父様・お母様を敬って表す言葉です。お悔やみの手紙や弔電など、改まった弔事の場面で使われます。
(5)時間が経ってから訃報を知った場合
葬儀が終わった後や、年賀欠礼の「喪中はがき」が届いて初めて訃報を知ることもあります。
そのような場合も、訃報を知った時点で手紙を送ってかまいません。遅くなったことを気にしすぎるより、故人を偲ぶ気持ちやご遺族への思いを丁寧に伝えることを大切にしましょう。
年賀欠礼を受け取った場合は、年内に「喪中見舞い」として手紙やはがきを送る方法があります。また、松の内(一般には1月7日まで、地域によっては15日まで)が明けてから立春(2月4日頃)までに、「寒中見舞い」として気持ちを伝えることもできます。
遅れて知ったことを簡潔に伝える
手紙では、訃報を知らなかった事情を長く説明する必要はありません。
年賀欠礼で知った場合には、「お葉書を拝見し、初めて○○様のご逝去を知りました」とすると自然です。
例文①|年賀欠礼で訃報を知った場合(故人と面識がない場合)
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このたびは、丁寧なお葉書をありがとうございました。
お父様が亡くなられたとのこと、心からお悔やみ申し上げます。
存じ上げず、お悔やみを申し上げるのが遅くなりましたことをお許しください。
少しでも心穏やかに過ごせる時間がありますよう、お祈りしています。
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例文②|年賀欠礼で訃報を知った場合(故人と面識がある場合)
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お葉書を拝見し、お母様がご逝去されたことを初めて知りました。
存じ上げず、お悔やみを申し上げるのが遅くなりましたことをお許しください。
以前お会いした折の、お母様のやさしい笑顔が思い出されます。
〇〇さんのことを思うと、胸が痛みます。
心よりお悔やみ申し上げます。
寒い日が続いていますので、どうかお身体を大切にお過ごしください。
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4.お悔やみの手紙で気をつけたい言葉
お悔やみの手紙では、悲しみの中にいる方への配慮から、避けたほうがよいとされる言葉があります。
忌み言葉・重ね言葉を避ける
弔事では、不幸が繰り返されることを連想させる「重ね重ね」「たびたび」「ますます」「次々」などの重ね言葉は避けるのが一般的です。
「死ぬ」「死亡」「生きていたころ」といった直接的な表現も、「亡くなる」「ご逝去」「生前」「お元気だったころ」などに言い換えると穏やかになります。
死因や最期の様子には踏み込まない
訃報を受け、「どうして亡くなったのだろう」と気になることがあっても、手紙で死因や最期の様子を尋ねることは控えます。
また、「きっと苦しまなかったでしょう」「長生きされたのだから大往生でしたね」など、事情を推測したり、故人の最期を外側から評価したりする表現にも注意が必要です。
「大往生」は、ご遺族が故人について使うことはありますが、どれほど長寿であっても、ご遺族にとっては「もっと長く生きてほしかった」という思いがあるかもしれません。お悔やみを伝える側から「大往生でしたね」と使うことは避けましょう。
宗教によって使わない言葉がある
お悔やみでよく目にする言葉の中には、特定の宗教や宗派の考え方に基づくものがあります。
「冥福」「成仏」「往生」「供養」などは仏教に由来する言葉のため、神式やキリスト教式では避けたほうがよいでしょう。また、仏教でも宗派によって死後についての考え方が異なります。
相手の宗教・宗派がわからない場合は、「心より哀悼の意を表します」「心よりお悔やみ申し上げます」など、特定の宗教・宗派の考え方に寄らない表現を選ぶとよいでしょう。
5.お供え物を贈る場合と、便箋・封筒の基本

お悔やみの手紙とともに、お線香やお花、お菓子などのお供え物を贈りたいと考えることもあるでしょう。また、手紙を書く際には、便箋や封筒をどのように選べばよいか迷うこともあります。
ここでは、お悔やみの手紙を送る際に知っておきたい基本をご紹介します。
お供え物を贈る場合
お供え物を贈る場合は、手紙に「心ばかりのものをお送りいたしました。お供えいただければ幸いです」など、ひと言添えておくとよいでしょう。
ただし、お線香はすべての宗教で用いられるものではありません。相手の宗教や宗派がわからない場合は、お線香を贈ることにこだわらず、手紙だけで気持ちを伝えることも一つの方法です。
また、香典や供物を辞退されている場合もあります。訃報や葬儀の案内に辞退の記載があるときは、ご遺族の意向を尊重しましょう。
便箋・封筒・切手は落ち着いたものを
お悔やみの手紙には、白無地や淡い色合いの、華美ではない便箋が適しています。封筒も白無地など、落ち着いたものを選びます。
弔事では、不幸が重なることを連想させるとして、二重封筒を避け、一重の封筒を使うのが一般的です。
切手も、華美なデザインは避け、落ち着いたものを選ぶとよいでしょう。
筆記具は読みやすさを大切に
筆記具は、黒やブルーブラックなど落ち着いた色のものを選び、丁寧に書きましょう。毛筆や筆ペンのほか、万年筆などを使ってもかまいません。
香典袋には薄墨を使うことがありますが、お悔やみの手紙本文まで薄墨で書く必要はありません。
縦書きがより改まった印象になりますが、親しい相手への手紙であれば横書きでも差し支えありません。相手との関係に合わせ、読みやすく落ち着いた形に整えましょう。
6.まとめ|悲しみに寄り添う、あなたらしい言葉を
お悔やみの手紙を書こうとすると、「失礼のないように」「正しい言葉を使わなければ」と考え、なかなか書き始められないことがあります。
それは、相手の気持ちを思うからこそではないでしょうか。
その思いを、無理に飾る必要はありません。故人を思い浮かべながら、心に残っている表情や言葉、していただいたことを、ほんのひと言添えてみてください。
そのひと言が、故人を偲び、ご遺族に心を寄せる、あなたらしい言葉になります。
大切な気持ちを伝えたいけれど、「どのように言葉にすればよいかわからない」と迷うこともあるかもしれません。
むすびねでは、お悔やみをはじめ、感謝やお祝い、お詫び、ご挨拶など、伝えたい想いを言葉にするための手紙・文章作成を承っています。
この記事を書いた人
文・むすびね代表 青木多香子
キャリアコンサルタントとして5,000名以上の相談に携わるとともに、「むすびね」で手紙やメッセージの文章作成をサポート。手紙講座の講師としても活動し、「自分らしい言葉で想いを届ける」お手伝いをしています。