むすびねブログ

喪中はがきへの返信は必要?喪中見舞い・寒中見舞いの書き方と文例【保存版】

喪中はがきへの返信は必要?喪中見舞い・寒中見舞いの書き方と文例【保存版】

2026年09月17日 15:39

← 手紙とことばのヒント(むすびねブログ)一覧

はじめに|喪中はがきが届いたら、どう返せばいい?

11月頃から12月にかけて、喪中はがき(年賀欠礼状)が届くことがあります。

思いがけず知るご家族の訃報。

しばらく会っていなかった友人、仕事でお世話になった方、毎年、年賀状だけはやり取りしている知人。

「知らなかった……」

「すぐに返事をしたほうがいい?」

相手を気遣うからこそ、迷うこともあるでしょう。

喪中はがきへの返信は、必ずしなければならないものではありません。ただ、知らせを受け取ったことを伝えたり、相手を気遣う言葉を届けたりする方法として、喪中見舞いや寒中見舞いがあります。


この記事では、喪中はがきを受け取った後の対応や送る時期、喪中見舞い・寒中見舞いの書き方、相手との関係に応じた文例をご紹介します。


目次

1.喪中はがきをもらったら、返信は必要?

2.喪中見舞いと寒中見舞い、どちらを送る?時期と違い

3.喪中見舞いの書き方と文例

4.寒中見舞いで返信するときの書き方と文例

5.こんなとき、何と書けばいい?実際のご相談から

6.喪中見舞いに品物を添えてもいい?

7.喪中はがきへの返信・寒中見舞いで迷いやすいこと


1.喪中はがきをもらったら、返信は必要?

喪中はがきに返信しなくても失礼にはならない

喪中はがき(年賀欠礼状)は、身内に不幸があったため、新年の挨拶を控えることを知らせるものです。招待状のように、受け取った人に返事を求めるものではありません。

そのため、喪中はがきを受け取っても、必ず返信する必要はなく、返事をしなかったからといって失礼にあたるものでもありません。

毎年年賀状をやり取りしている相手であれば、その年は年賀状を控えるという対応だけでもかまいません。


「何か伝えたい」と思ったら、言葉を届ける

喪中はがきを受け取ったとき、「返信しなくてもいい」とわかっていても、そのままにしておくことが心に引っかかる場合があります。

特に、はがきで初めて訃報を知ったときには、驚きとともに、

「大変だっただろうな」
「どうされているかしら」

と、さまざまな思いが浮かぶこともあるでしょう。

そんなときは、「返信すべきか」ではなく、「この気持ちを相手に伝えたいか」をひとつの目安にしてみてもよいでしょう。

長い文章を書く必要はありません。知らせを受け取ったことへのひと言や、相手のことを気にかけている気持ちを短く届けることもできます。


喪中はがきで初めて訃報を知った場合は?

年賀状だけの付き合いになっていた友人や、離れて暮らす知人の場合、亡くなったことを数か月後の喪中はがきで初めて知ることも珍しくありません。

知らなかったことを必要以上に詫びるよりも、今、知らせを受け取って相手を思っていることを伝えるほうが自然です。

返事をする場合には、年内に喪中見舞いとして届ける方法もあれば、年が明けてから寒中見舞いを送る方法もあります。

では、どちらを選べばよいのでしょうか。次章では、喪中見舞いと寒中見舞いの違いと、送る時期について整理します。


2.喪中見舞いと寒中見舞い、どちらを送る?時期と違い

喪中はがきへの返事には、年内に「喪中見舞い」を送る方法と、年が明けてから「寒中見舞い」を送る方法があります。

どちらかが正解というものではありません。喪中はがきを受け取った時期や、いつ気持ちを届けたいかによって選ぶとよいでしょう。


年内に気持ちを伝える「喪中見舞い」

喪中見舞いは、喪中の方へお悔やみや気遣いを伝えるために送るものです。

喪中はがきを受け取った後、年を越すのを待たずに言葉を届けたい場合に適しています。特に、喪中はがきで初めて訃報を知り、早めにお悔やみを伝えたいときには選択肢のひとつになります。

送る時期に厳密な決まりはありませんが、喪中はがきが届いたら、あまり間を置かず年内に届けると自然です。


年が明けてから送る「寒中見舞い」

寒中見舞いは本来、寒さの厳しい時期に相手の健康を気遣う季節の挨拶です。現在では、年賀状を控えた際の便り、遅くなった年賀状の返信としても使われています。

送るのは、松の内が明けてから立春の前日までが一般的です。

松の内は地域によって異なり、関東などでは1月7日まで、関西などでは1月15日までとする地域もあります。相手の地域がわからない場合や迷う場合には、1月15日を過ぎてから送ると安心です。

立春(2月4日頃)を過ぎた場合は、「余寒見舞い」として送る方法があります。

年末ぎりぎりに喪中はがきが届いた場合は、急いで喪中見舞いを用意するより、年明けに寒中見舞いとして丁寧に届けてもよいでしょう。

はがき・手紙・メール・LINEでもいい?

喪中見舞いや寒中見舞いは、はがきだけでなく、封書で送ることもできます。

大切なのは、相手との普段の関係に合った方法を選ぶことです。日頃からメールやLINEで連絡を取り合っている親しい相手なら、まず短いメッセージを送ることもできます。

形式だけで決めるのではなく、相手との距離や関係を考えながら、無理なく気持ちを届けられる方法を選びましょう。

次章では、年内に送る「喪中見舞い」について、基本的な書き方と文例を具体的にご紹介します。


3.喪中見舞いの書き方と文例

喪中はがきを受け取り、年内に返事を届けたいときには、喪中見舞いとしてお悔やみや相手を気遣う言葉を送ることができます。

まずは基本的な組み立てを知り、相手との関係に合わせて言葉を選んでみましょう。


喪中見舞いの基本構成

喪中はがきへの返事として送る場合は、次のような流れで書くとまとめやすくなります。


① 喪中はがきを受け取ったこと
② お悔やみの言葉
③ 相手やご家族を気遣う言葉
④ 結びの言葉


喪中はがきで初めて訃報を知った場合には、「存じ上げず失礼いたしました」などと添えることもできます。ただし、知らなかったことを何度も詫びる必要はありません。

また、年賀状に代わる挨拶として送る場合は、新年の挨拶を控える旨を添えてもよいでしょう。


例文①|目上の方・仕事関係への文例

目上の方や仕事関係など、丁寧な表現が適している相手にも使いやすい形です。

----

このたびはご丁寧なご挨拶状をいただき、ありがとうございました。

〇〇様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。

ご家族の皆様におかれましては、お寂しい日々をお過ごしのことと存じます。

服喪中でいらっしゃいますので、年頭のご挨拶は控えさせていただきます。

どうぞお身体を大切に、穏やかな新年を迎えられますようお祈り申し上げます。
----

例文②|友人・知人への文例

----

このたびは喪中のお知らせをいただき、ありがとうございました。

〇〇様のこと、心からお悔やみ申し上げます。

慌ただしい日々をすごされていたことと思います。

どうか無理をしすぎず、お身体を大切にお過ごしくださいね。

----

相手との関係によっては、「ご服喪中」「ご逝去」などの改まった言葉を重ねるより、普段の関係に近い言葉を選んだほうが自然な場合もあります。普段その人に話しかけるときの自分の言葉に近づけることで、気遣いが伝わりやすくなります。

例文③|年賀欠礼で訃報を知った場合(故人と面識がない場合)

----

このたびは、喪中のお知らせをありがとうございました。

お父様が亡くなられたとのこと、心からお悔やみ申し上げます。

何も存じ上げず、お悔やみを申し上げるのが遅くなりましたことをお許しください。

どうかご無理をなさらず、ご自愛くださいませ。

----


例文④|年賀欠礼で訃報を知った場合(故人と面識がある場合)

----

喪中のおはがきを拝見し、お母様のご逝去を初めて知りました。

何も存じ上げず、お悔やみを申し上げるのが遅くなりましたことをお許しください。

以前お会いした折の、お母様のやさしい笑顔が思い出されます。

〇〇さんのお寂しさはいかばかりかと、心が痛みます。

心よりお悔やみ申し上げます。

寒い日が続いていますので、どうかお身体を大切にお過ごしください。

----

故人との思い出がある場合は、短く添えるのもひとつです。故人を知る人だからこそ届けられる言葉になります。



文例は、あくまでも言葉を組み立てるための手がかりです。相手との関係を思い浮かべながら、自分が本当に伝えたい部分を残すと、無理のない文章になります。

年内ではなく、年が明けてから返事を届ける場合には、寒中見舞いとして送る方法があります。

次章では、その書き方と文例を見ていきましょう。


4.寒中見舞いで返信するときの書き方と文例

寒中見舞いは、寒さの厳しい季節に相手の健康を気遣う挨拶です。そのため、お悔やみだけで文章をまとめるのではなく、相手がこの冬を穏やかに過ごせるよう願う気持ちを添えると、寒中見舞いらしい便りになります。


寒中見舞いの基本構成

喪中はがきへの返事として送る場合は、次のような流れで書くと自然です。


① 寒中見舞いの挨拶
② 喪中はがきをいただいたことへの言葉
③ お悔やみや相手を気遣う言葉
④ 健康を願う結びの言葉


「寒中お見舞い申し上げます」から始め、新年を祝う「賀」「慶」「おめでとうございます」などの賀詞は使わないようにします。


例文①|目上の方・仕事関係への文例

----

寒中お見舞い申し上げます。
ご服喪中と伺い、年始のご挨拶は控えさせていただきました。
ご家族の皆様には、その後いかがお過ごしでしょうか。
厳しい寒さが続きます折、どうぞお身体を大切にお過ごしください。

----


例文②|知人への文例

----

寒中お見舞い申し上げます。
昨年は喪中のお知らせをいただき、ありがとうございました。
年が明け、その後いかがお過ごしでしょうか。
少しでも心穏やかに過ごせる時間がありますよう、お祈りしております。

----


すでに喪中はがきを受け取った際にお悔やみを伝えている場合には、改めて弔意を重ねず、近況を気遣う内容を中心にしてもよいでしょう。


例文③|親しい友人への文例

----

寒中お見舞い申し上げます。
喪中のはがきをもらってから、どうしているかなと気になっていました。
寒い日が続いているけれど、いかがおすごしですか。

どうぞ暖かくして、身体には気をつけてね。
また会えるときを楽しみにしています。

----


親しい間柄では、基本的な礼を保ちながらも、普段の関係に合った自然な言葉で気遣いを伝えてよいでしょう。


書くときに大切にしたい3つのポイント

① 無理に励まそうとしない

「元気を出して」「早く立ち直って」といった言葉は、励ますつもりでも、悲しみの中にいる相手には負担になることがあります。前向きになることを急がせず、今の相手を気遣う言葉を選びます。


② 返事を求めない

相手がまだ慌ただしい時期を過ごしていることもあります。近況を尋ねる場合も、答えを求めるような質問を重ねず、返信の負担を感じさせない内容を心がけます。


③ 自分だから書けるひと言を添える

「どうしているかなと思っていました」「ふと〇〇さんのことを思い出していました」など、相手を気にかけていたことを短く添えるだけでも、その人との関係だからこそ生まれる言葉になります。

季節の挨拶に、その人を気遣うひと言を添えることで、静かに心を寄せる便りになります。


次章では、定型的な文例だけでは書きにくい場面について、実際に言葉に迷いやすいケースを取り上げます。


5.こんなとき、何と書けばいい?実際のご相談から

手紙や文章についてのご相談を伺っていると、「マナーは調べればわかるけれど、自分の場合は何と書けばいいのかわからない」という声をいただくことがあります。

特に、お悔やみに関する言葉は、相手との関係や亡くなった方との思い出によっても変わります。

ここでは、喪中はがきを受け取ったときに迷いやすい場面から、言葉を選ぶヒントをご紹介します。

「亡くなったことを知らなかった」と申し訳なく感じる

喪中はがきで数か月前の訃報を知り、「何も知らずに過ごしていた」「お悔やみも伝えられなかった」と申し訳なく思うことがあります。

その気持ちから謝罪の言葉ばかりを重ねると、受け取る相手がかえって気を遣うこともあります。

「存じ上げず失礼いたしました」と簡潔に触れたうえで、今、訃報を知って故人や相手を思っている気持ちを言葉にしてみてはいかがでしょうか。


しばらく連絡を取っていなかった友人に何と書く?

年賀状だけのやり取りになっていた友人から喪中はがきが届き、その人へ思いを巡らせることもあるでしょう。

そんなとき、疎遠だったことを取り繕う必要はありません。

「しばらく会えていないけれど、どうしているかなと思っています」「また久しぶりにおしゃべりでもしたいね」など、今の二人の距離に合った言葉を選ぶこともできます。

昔と同じ親しさを前提にせず、それでも気にかけていることを伝える。そのくらいの距離感が、心地よい場合もあります。


故人との思い出を書いてもいい?

亡くなった方と面識がある場合、思い出を短く添えることもできます。

「いつも笑顔で迎えてくださったことを覚えています」
「学生の頃、ご自宅に伺うたびに声をかけてくださいました」

このような具体的な記憶は、一般的なお悔やみの言葉とは違い、その人を知っている自分にしか書けないものです。

ただし、詳しい闘病の様子や亡くなった経緯を尋ねたり、相手が説明しなければならない内容を書いたりすることは避けます。思い出は短く、故人を懐かしむ気持ちを添える程度にするとよいでしょう。


定型文では、よそよそしく感じるときは?

お悔やみの文例を調べると、「ご逝去を悼み」「ご服喪中と伺い」など、普段はあまり使わない表現も多く目にします。

もちろん、改まった言葉がふさわしい関係もあります。ただ、親しい友人に送る文章まで、すべて定型的な表現に置き換える必要はありません。

これまで多くのご相談を伺うなかで感じるのは、言葉を整えることと、気持ちをきれいに言い換えることは、必ずしも同じではないということです。

「何と書けばいいのかわからなかった」
「どうしているかなと思っていた」

そんな率直なひと言が、その人との関係にはいちばん自然なこともあります。

文例を参考にしながらも、最後には「自分なら、この人に何と声をかけるだろう」と考えてみる。そこから、その人へ届ける言葉が見つかることがあります。


6.喪中見舞いに品物を添えてもいい?

喪中はがきで初めて訃報を知ったとき、「お悔やみの言葉だけでよいのだろうか」と迷うことがあります。

喪中見舞いには、手紙やはがきだけでなく、お線香やお花、お菓子などを添えることもできます。ただし、必ず品物を贈らなければならないわけではありません。


品物を選ぶときは、相手の負担も考えて

品物を贈る場合は、相手との関係やご家庭の状況を考えて選びます。

お線香はよく選ばれますが、宗教・宗派や住環境によっては使わないこともあります。お花や食品も、保管場所や好み、受け取るタイミングへの配慮が必要です。

高価な品物は、お返しを気にさせてしまうこともあるため、相手に負担を感じさせないものを選ぶとよいでしょう。


香典を送る場合は?

訃報を後から知り、香典を送りたいと考えることもあるでしょう。

ただし、すでに香典返しを終えている場合や、喪中はがきに「ご厚志辞退」などの記載がある場合もあります。相手との関係や時期を考え、辞退の意向が示されている場合は尊重します。


手紙だけでも気持ちは届けられる

何か品物を添えなければ、気持ちが足りないということはありません。

相手を気遣って選んだ言葉だけでも、お悔やみの気持ちは十分に届けられます。「何を贈るか」だけでなく、「相手に負担をかけずに何を届けたいか」を考えて選ぶとよいでしょう。


7.喪中はがきへの返信・寒中見舞いで迷いやすいこと

喪中はがきへの返信では、「こんなときはどうすればいい?」と細かな点で迷うこともあります。ここでは、特に迷いやすいものをまとめました。


Q.喪中と知らずに年賀状を出してしまったら?

喪中はがきを受け取る前に年賀状を投函してしまったり、相手が喪中であることを知らずに年賀状を送ってしまったりすることがあります。

知らずに送ったのであれば、必要以上に気にすることはありません。気になる場合は、寒中見舞いなどで、知らずに年賀状を送ったことへのお詫びとお悔やみを簡潔に伝えることができます。

謝罪を重ねるよりも、相手やご家族を気遣う言葉を添えるとよいでしょう。


Q.句読点は使わないほうがいい?

弔事の挨拶状では、句読点を使わない書き方が伝統的に用いられてきました。一方、現在では、私的な手紙やはがきで句読点を使うことが一律に失礼とされるものではありません。
格式を重んじる相手への改まった挨拶状では句読点を使わず、親しい方への便りでは読みやすさを優先して普段どおり使うなど、相手や場面に応じて選ぶとよいでしょう。


Q.返事を出すのが遅くなってしまったら?

喪中はがきを受け取ったものの、忙しい年末年始を過ごすうちに、返事を出せないまま時間が経ってしまうこともあります。

松の内が明けて立春の前日までであれば寒中見舞い、立春を過ぎたら余寒見舞いとして送ることができます。

時期を逃したからと、そのまま諦める必要はありません。遅くなったことを長く詫びるより、「お便りが遅くなりました」とひと言添え、今伝えたい気持ちを書くと自然です。


8.まとめ|喪中はがきから、もう一度つながる言葉を

喪中はがきは、新年の挨拶を控えることを知らせる便りです。

毎年、年賀状だけを交わしていた人。仕事や子育てに追われるうちに、いつの間にか会わなくなった友人。以前お世話になりながら、しばらく連絡を取っていなかった人。

一枚のはがきをきっかけに、その人との時間を思い出し、「今、どうしているだろう」と心を向けることもあるでしょう。

喪中はがきへの返信は、必ずしなければならないものではありません。それでも何か伝えたいと思ったら、喪中見舞いや寒中見舞いという形で言葉を届けることができます。

「知らせてくれてありがとう」
「どうしているかなと思っています」
「お身体を大切に過ごしてください」

そんなひと言から、途切れていたやり取りが、また始まることもあります。

喪中はがきを受け取ったことを、もう一度その人を思い、言葉を交わすきっかけにする。

それもまた、喪中はがきへのひとつの返し方ではないでしょうか。


【関連記事】「お悔やみの手紙の書き方と文例」では、お悔やみの手紙の基本的な書き方や気をつけたい言葉、相手や状況に合わせた文例をご紹介しています。



この記事を書いた人

文・むすびね代表 青木多香子
キャリアコンサルタントとして5,000名以上の相談に携わるとともに、「むすびね」で手紙やメッセージの文章作成をサポート。手紙講座の講師としても活動し、「自分らしい言葉で想いを届ける」お手伝いをしています。


← 手紙とことばのヒント(むすびねブログ)一覧