
12月の時候の挨拶・季節の言葉|上旬・中旬・下旬の書き出しと結び例文
2026年08月14日 22:26
12月の手紙を書こうとしたとき、「大雪の候はいつから使える?」「12月下旬にはどんな時候の挨拶が合う?」と迷うことはありませんか。
12月は、寒さが本格的になり、冬らしい景色が増えていく一方で、クリスマスや年末の準備など、暮らしにも一年の終わりを感じる時期です。冷たい空気や街の灯り、温かい食べ物、慌ただしくなる街の様子など、身近なところにも12月ならではの季節が表れてきます。
改まった手紙では「大雪の候」「冬至の候」など、時期に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。親しい方への手紙なら、冬の寒さだけでなく、温かい飲み物や街のイルミネーション、年末の準備など、自分が身近に感じた季節を言葉にするのもよいでしょう。
この記事では、12月上旬・中旬・下旬に使える時候の挨拶をはじめ、書き出しや結びの例文、そのまま使える季節の言葉をご紹介します。
手紙を送る相手や時期に合わせて、あなたらしい一文を見つける参考にしてください。
目次
1.12月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
2.12月の改まった手紙に使える時候の挨拶
3.12月の手紙に使える書き出し例文|相手別
4.12月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
5.12月の手紙に使える結びの挨拶
6.12月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
7.まとめ|12月の季節を自分らしい言葉で届けよう
1.12月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
時候の挨拶には、「大雪の候」「冬至の候」のような改まった表現と、「朝晩の冷え込みが厳しくなりましたね」のように、普段の言葉で季節を伝えるやわらかな表現があります。
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では「〇〇の候」のような表現がよく使われます。親しい方への手紙では、身近な景色や天気、暮らしの中で感じた季節を自分の言葉で添えると、あたたかみのある書き出しになります。
また、同じ12月でも、時期によって季節の様子は少しずつ変わります。
上旬は、寒さが増し、本格的な冬の訪れを感じる時期です。12月7日頃には二十四節気の「大雪」を迎え、地域によっては雪の便りが届くようになります。
中旬になると、街にはクリスマスの飾りやイルミネーションが増え、年末に向けた準備も少しずつ始まります。寒さの中にも、灯りや温かな食べ物などにぬくもりを感じる頃です。
下旬には、12月22日頃に二十四節気の「冬至」を迎えます。一年で最も昼が短くなる頃を過ぎると、クリスマスから大晦日へと、一年の締めくくりに向けて暮らしも慌ただしくなっていきます。
時候の挨拶を選ぶときは、手紙を送る時期と相手との関係に合わせることを基本にすると選びやすくなります。
親しい方への手紙では、決まった言葉だけにとらわれず、そのとき自分が見たり、聞いたり、感じたりした季節を添えてみるのもおすすめです。
2.12月の改まった手紙に使える時候の挨拶
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では、「大雪の候」「冬至の候」といった漢語調の時候の挨拶がよく使われます。
「候」には、季節や時節という意味があります。「〇〇の候」に続けて、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を添えると、丁寧な書き出しになります。
12月は、本格的な冬の寒さを迎えるとともに、一年の締めくくりへと向かう月です。上旬・中旬・下旬、それぞれの季節に合った時候の挨拶を見ていきましょう。
12月上旬に使える時候の挨拶
大雪の候(大雪〔12月7日頃〕~冬至〔12月22日頃〕の前日頃)
「大雪」は二十四節気の一つです。山々だけでなく平地でも雪が降り始める頃とされ、本格的な冬の訪れを表す時候の挨拶です。
大雪の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
12月中旬に使える時候の挨拶
12月中旬は、上旬から引き続き「大雪の候」を使うことができます。
大雪は12月7日頃から冬至〔12月22日頃〕の前日頃までにあたるため、寒さが日ごとに厳しくなる12月中旬にも適した時候の挨拶です。
12月下旬に使える時候の挨拶
冬至の候(冬至〔12月22日頃〕~小寒〔1月5日頃〕の前日頃)
「冬至」は二十四節気の一つです。一年で昼の時間が最も短くなる頃で、12月下旬の時候の挨拶として使えます。
冬至の候、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
歳末の候(年の暮れを迎える頃に)
「歳末」は、一年の終わり、年の暮れを表す言葉です。年末が近づき、何かと慌ただしくなる頃の挨拶に適しています。
歳末の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
12月を通して使いやすい時候の挨拶
師走の候(12月を迎え、年末の慌ただしさを感じる頃に)
「師走」は12月の異称として知られています。一年の締めくくりへ向かう12月らしさを表す言葉として、時候の挨拶にも使われます。
師走の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
※二十四節気の日付は、国立国会図書館「日本の暦|二十四節気」を参考にしています。
二十四節気の日付は年によって前後するため、本記事では「〇月〇日頃」と表記しています。
3.12月の手紙に使える書き出し例文|相手別
手紙の書き出しには、「〇〇の候」といった改まった時候の挨拶だけでなく、普段の言葉で季節に触れながら、相手の近況を尋ねたり、健康を気遣ったりする方法もあります。
12月は、寒さが本格的になるとともに、街の灯りや年末の準備など、一年の終わりを感じる時期です。冬らしい季節に触れながら相手を思う言葉を添えると、12月らしい書き出しになります。
ここでは、改まった手紙と親しい方への手紙に分けて、そのまま使える書き出しをご紹介します。
改まった手紙・ビジネスに使える書き出し
仕事関係の方や、あらたまったご挨拶では、季節に触れながら、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を続けると丁寧な印象になります。
寒さも日ごとに厳しくなってまいりました。皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
街にも年の瀬の気配が感じられる頃となりました。皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
冬の澄んだ空気に、季節の深まりを感じる頃となりました。皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
今年も残すところわずかとなりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
親しい方への手紙に使える書き出し
友人や親戚、お世話になっている方などへの手紙では、相手の顔を思い浮かべながら、季節や近況に触れると、会話を始めるようなやわらかな書き出しになります。
今年もいよいよ12月になりましたね。お元気でお過ごしでしょうか。
朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。その後、お変わりありませんか。
街のイルミネーションがきれいな季節になりましたね。いかがお過ごしでしょうか。
温かい飲み物がうれしい季節になりました。お元気でお過ごしですか。
クリスマスの飾りを見かけるたびに、今年も年末が近づいてきたことを感じます。その後、お変わりありませんか。
何かと慌ただしい時期になりましたね。お元気でお過ごしでしょうか。
親しい方への手紙では、「お変わりありませんか」「お元気でお過ごしでしょうか」など、相手との関係に合わせて言葉の丁寧さを調整するとよいでしょう。
また、「年末年始はどのように過ごされますか」のように、その時期ならではの話題から始めると、近況を尋ねながら自然に本文へつなげることができます。
4.12月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
「大雪の候」「冬至の候」といった決まった表現だけでなく、自分が見た景色や、暮らしの中で感じた季節を普段の言葉で伝えることもできます。
12月は、冷たい空気や白い息などに本格的な冬を感じる一方、イルミネーションや大掃除、年末の買い物など、暮らしの中にも一年の終わりを感じる時期です。
ここでは、手紙の書き出しにそのまま使ったり、自分が感じた季節に合わせて言葉を置き換えたりできる文例をご紹介します。
そのまま使える季節の言葉・文例10選
師走を迎え、街にも慌ただしさを感じる頃となりました。
カレンダーも残り一枚となり、一年の早さを感じています。
クリスマスのイルミネーションが、街を華やかに彩っています。
少しずつ大掃除を進めながら、一年を振り返るこの頃です。
吐く息が白く、冬らしい朝を迎えています。
陽だまりの暖かさが、いつにも増して優しく感じられます。
今朝、今年初めての雪が降り、冬の訪れを感じました。
寒さが一段と厳しくなり、本格的な冬を感じるようになりました。
年末の買い物をする人が増え、街にも師走らしい賑わいを感じます。
行く年を惜しみながら、新しい年に思いを馳せるこの頃です。
同じ12月でも、住んでいる地域やその年の気候によって、見える景色や感じる季節は異なります。
文例をそのまま使うだけでなく、「今日、自分はどんな季節を感じただろう」と身のまわりを見渡し、自分が実際に見たり、聞いたり、感じたりしたことに置き換えてみるのもおすすめです。
何気ない日常の一コマも、そのときだからこそ書ける、自分らしい季節の言葉になります。
5.12月の手紙に使える結びの挨拶
手紙の結びには、季節に触れながら、相手の健康や幸せを願うひとことを添えると、最後まで心のこもった印象になります。
12月は、本格的な寒さを迎えるとともに、一年を締めくくる時期でもあります。相手の身体を気遣う言葉のほか、これまでのご縁への感謝や、新しい年の幸せを願う気持ちを添えるのもよいでしょう。
改まった手紙・ビジネスに使える結び
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
年末ご多用の折ではございますが、どうぞお健やかにお過ごしください。
本年のご厚情に心より感謝申し上げますとともに、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えくださいますよう、心よりお祈り申し上げます。
親しい方への手紙に使える結び
寒さが厳しくなってきましたので、どうぞ暖かくしてお過ごしください。
何かと慌ただしい年の瀬ですが、お身体を大切にお過ごしください。
今年も一年、本当にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。
新しい年が、笑顔の多い穏やかな一年となりますように。
また来年、ゆっくりお会いできるのを楽しみにしています。
書き出しでは季節を分かち合い、結びでは、その季節を過ごす相手を気遣う。そう考えると、時候の挨拶を手紙の最初だけでなく、最後にも自然に取り入れることができます。
6.12月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
季節の言葉を自分で見つけたいときは、身のまわりの景色や暮らしに目を向けてみましょう。
12月は、本格的な冬の寒さとともに、街の灯りや年末の準備など、一年の終わりならではの季節を暮らしの中で見つけることができます。
自然・植物
初雪、冬の陽だまり、冬木立、霜など
暮らし・行事
イルミネーション、カレンダー、クリスマス、大掃除、年末の買い物など
食べ物
鍋料理、温かい飲み物、みかん、年越しそばなど
五感で感じるもの
冷たい空気、白い息、陽だまりの暖かさ、街の灯り、年末の賑わいなど
白い息や冬の陽だまり、街のイルミネーション、大掃除や年末の買い物。12月らしさは、冬の景色だけでなく、一年を締めくくる暮らしの中にもあります。今だからこそ目に留まる景色や出来事を、手紙の言葉にしてみてはいかがでしょうか。
7.まとめ|12月の季節を自分らしい言葉で届けよう
12月は、冷たい空気や白い息に本格的な冬を感じる一方、街のイルミネーションや年末の準備など、一年の終わりを感じる時期です。
改まった手紙では、「師走の候」「大雪の候」「冬至の候」「歳末の候」など、手紙を送る時期や実際の気候に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。
一方、親しい方への手紙なら、決まった表現にとらわれず、自分が見た景色や感じた季節を言葉にしてみるのもよいでしょう。
「カレンダーが残り一枚になった」
「吐く息が白くなった」
「少しずつ大掃除を始めた」
そんな日々の小さな気づきも、手紙に添えれば、相手と季節を分かち合う言葉になります。
時候の挨拶を、単なる形式としてではなく、今の季節と相手を思い浮かべる時間として楽しんでみてはいかがでしょうか。
一年を締めくくる12月の景色や暮らしの中に見つけた季節をあなたらしい言葉にして、大切な方へ届けてみてください。
1月~12月の時候の挨拶・季節の言葉
ほかの月の時候の挨拶や季節の言葉をお探しの方は、1月から12月までをまとめたこちらの記事もご覧ください。
▶ 時候の挨拶・季節の言葉|1月~12月の手紙に使える表現・文例集【保存版】
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この記事を書いた人
文・むすびね代表 青木多香子
キャリアコンサルタントとして5,000名以上の相談に携わるとともに、「むすびね」で手紙やメッセージの文章作成をサポート。手紙講座の講師としても活動し、「自分らしい言葉で想いを届ける」お手伝いをしています。