
4月の時候の挨拶・季節の言葉|上旬・中旬・下旬の書き出しと結び例文
2026年08月14日 22:17
4月の手紙を書こうとしたとき、「桜花の候はいつまで使える?」「4月下旬にはどんな時候の挨拶が合う?」と迷うことはありませんか。
4月は、桜が咲き誇る頃から、花びらが舞い、木々の若葉が鮮やかさを増す頃へと、ひと月の中でも季節の表情が大きく移り変わります。
改まった手紙では「清明の候」「穀雨の候」など、時期に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。親しい方への手紙なら、桜吹雪や春風、芽吹き始めた木々など、自分が身近に感じた季節を言葉にするのもよいでしょう。
この記事では、4月上旬・中旬・下旬に使える時候の挨拶をはじめ、書き出しや結びの例文、そのまま使える季節の言葉をご紹介します。
手紙を送る相手や時期に合わせて、あなたらしい一文を見つける参考にしてください。
目次
1.4月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
2.4月の改まった手紙に使える時候の挨拶
3.4月の手紙に使える書き出し例文|相手別
4.4月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
5.4月の手紙に使える結びの挨拶
6.4月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
7.まとめ|4月の季節を自分らしい言葉で届けよう
1.4月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
時候の挨拶には、「清明の候」「穀雨の候」のような改まった表現と、「桜の美しい季節になりましたね」のように、普段の言葉で季節を伝えるやわらかな表現があります。
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では「〇〇の候」のような表現がよく使われます。親しい方への手紙では、身近な景色や天気、暮らしの中で感じた季節を自分の言葉で添えると、あたたかみのある書き出しになります。
また、同じ4月でも、時期によって季節の様子は少しずつ変わります。
上旬は、各地で桜が見頃を迎え、新年度や新生活が始まる時期です。春らしい明るさや華やかさを表す言葉が似合います。
中旬になると、桜の季節から少しずつ若葉の季節へと移り、木々の芽吹きや春風などにも春の深まりが表れるようになります。
下旬には、二十四節気の「穀雨」を迎えます。春の雨が草木を潤し、新緑が鮮やかさを増していく頃です。
時候の挨拶を選ぶときは、手紙を送る時期と相手との関係に合わせることを基本にすると選びやすくなります。
親しい方への手紙では、決まった言葉だけにとらわれず、そのとき自分が見たり、聞いたり、感じたりした季節を添えてみるのもおすすめです。
2.4月の改まった手紙に使える時候の挨拶
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では、「清明の候」「穀雨の候」といった漢語調の時候の挨拶がよく使われます。
「候」には、季節や時節という意味があります。「〇〇の候」に続けて、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を添えると、丁寧な書き出しになります。
4月は、桜が咲く華やかな春から、木々が芽吹き、若葉が鮮やかさを増す頃へと移っていく月です。上旬・中旬・下旬、それぞれの季節に合った時候の挨拶を見ていきましょう。
4月上旬に使える時候の挨拶
清明の候(清明〔4月5日頃〕~穀雨〔4月20日頃〕の前日頃)
「清明」は二十四節気の一つです。春の光が明るさを増し、草木が生き生きとしてくる頃にあたります。
清明の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
桜花の候(桜の花が咲く頃に)
「桜花」は、文字通り桜の花を表す言葉です。桜の開花時期は地域やその年の気候によって異なるため、実際の花の様子に合わせて使うとよいでしょう。
桜花の候、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
4月中旬に使える時候の挨拶
陽春の候(春の日差しが暖かく感じられる頃に)
「陽春」は、陽気に満ちた暖かな春を表す言葉です。春の日差しが心地よく、草木の芽吹きにも季節の深まりを感じる頃に使いやすい表現です。
陽春の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
4月下旬に使える時候の挨拶
穀雨の候(穀雨〔4月20日頃〕~立夏〔5月5日頃〕の前日頃)
「穀雨」は二十四節気の一つです。春の雨が田畑を潤し、穀物の成長を助ける頃とされています。草木が生き生きと育ち、新緑へと季節が進んでいく時期に使うことができます。
穀雨の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
※二十四節気の日付は、国立国会図書館「日本の暦|二十四節気」を参考にしています。
二十四節気の日付は年によって前後するため、本記事では「〇月〇日頃」と表記しています。
3.4月の手紙に使える書き出し例文|相手別
手紙の書き出しには、「〇〇の候」といった改まった時候の挨拶だけでなく、普段の言葉で季節に触れながら、相手の近況を尋ねたり、健康を気遣ったりする方法もあります。
4月は、桜の季節から若葉の頃へと移り、春の暖かさが心地よく感じられる時期です。
ここでは、改まった手紙と親しい方への手紙に分けて、そのまま使える書き出しをご紹介します。
改まった手紙・ビジネスに使える書き出し
仕事関係の方や、あらたまったご挨拶では、季節に触れながら、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を続けると丁寧な印象になります。
春の日差しが心地よい季節となりました。皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
花々が美しく咲き揃う頃となりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
木々の緑も日ごとに鮮やかになってまいりました。皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
春も深まり、過ごしやすい季節となりました。皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
親しい方への手紙に使える書き出し
友人や親戚、お世話になっている方などへの手紙では、相手の顔を思い浮かべながら、季節や近況に触れると、会話を始めるようなやわらかな書き出しになります。
桜の美しい季節になりましたね。お元気でお過ごしでしょうか。
暖かな日が続き、すっかり春らしくなりました。その後、お変わりありませんか。
桜の季節も過ぎ、木々の緑が目に鮮やかになってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。
春風が心地よい季節になりました。お元気でお過ごしですか。
新年度が始まり、何かと慌ただしい頃かと思いますが、お変わりありませんか。
過ごしやすい日が増え、外へ出かけるのが楽しい季節になりましたね。いかがお過ごしでしょうか。
親しい方への手紙では、「お変わりありませんか」「お元気でお過ごしでしょうか」など、相手との関係に合わせて言葉の丁寧さを調整するとよいでしょう。
また、4月は新年度や新生活が始まる時期でもあります。「新しい生活には慣れましたか」など、相手の状況に合わせたひとことを添えると、より心のこもった書き出しになります。
4.4月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
「清明の候」「穀雨の候」といった決まった表現だけでなく、自分が見た景色や、暮らしの中で感じた季節を普段の言葉で伝えることもできます。
4月は、桜の華やかな季節から、木々が芽吹き、若葉が鮮やかさを増す頃へと、身近な景色が大きく変わっていく時期です。
ここでは、手紙の書き出しにそのまま使ったり、自分が感じた季節に合わせて言葉を置き換えたりできる文例をご紹介します。
そのまま使える季節の言葉・文例10選
春風が心地よく頬をなでる季節となりました。
昨日の雨で、公園の池には桜筏が広がっていました。
鮮やかな黄色のミモザに、春の明るさを感じます。
街を歩くと、新しいランドセルを背負った子どもたちを見かける季節になりました。
春らんまん。近くの公園では色とりどりのチューリップが咲き揃っています。
木々が芽吹き、柔らかな若葉が目に留まるようになりました。
店先にたけのこが並び始め、旬の味覚に季節を感じます。
雨上がりの若葉がきらきらと輝いて見えました。
ベランダの苺がぐんぐん育ち、その生命力に元気をもらっています。
窓を開けて過ごすのが心地よい季節になりました。
同じ4月でも、住んでいる地域やその年の気候によって、見える景色や感じる季節は異なります。
文例をそのまま使うだけでなく、「今日、自分はどんな季節を感じただろう」と身のまわりを見渡し、自分が実際に見たり、聞いたり、感じたりしたことに置き換えてみるのもおすすめです。
何気ない日常の一コマも、そのときだからこそ書ける、自分らしい季節の言葉になります。
5.4月の手紙に使える結びの挨拶
手紙の結びには、季節に触れながら、相手の健康や幸せを願うひとことを添えると、最後まで心のこもった印象になります。
4月は、暖かな日が増える一方で、新年度を迎え、環境や暮らしに変化の多い時期でもあります。相手の身体を気遣う言葉のほか、新しい季節の活躍や幸せを願う言葉、再会を楽しみにする気持ちを添えるのもよいでしょう。
改まった手紙・ビジネスに使える結び
季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
春暖の折、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
新年度を迎え、皆様のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
春の日差しとともに、皆様に幸多き日々が訪れますようお祈り申し上げます。
親しい方への手紙に使える結び
新しい季節を迎え、何かと忙しい頃かと思います。どうぞお身体を大切にお過ごしください。
春の心地よい季節を、どうぞ健やかにお過ごしください。
新しい生活が、笑顔あふれる素敵な日々となりますように。
若葉のように、心も晴れやかな毎日となりますように。
過ごしやすい季節になりました。またお会いできる日を楽しみにしています。
書き出しでは季節を分かち合い、結びでは、その季節を過ごす相手を気遣う。そう考えると、時候の挨拶を手紙の最初だけでなく、最後にも自然に取り入れることができます。
6.4月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
季節の言葉を自分で見つけたいときは、身のまわりの景色や暮らしに目を向けてみましょう。
4月は、咲き誇る花々から芽吹き始めた木々まで、春の移ろいをさまざまなところに見つけることができます。
自然・植物
桜、桜吹雪、ミモザ、チューリップ、芽吹き、若葉など
暮らし・行事
入学式、新学期、新しい制服やランドセル、お花見など
食べ物
たけのこ、春キャベツ、新玉ねぎ、いちごなど
五感で感じるもの
暖かな春風、雨上がりの草木、やわらかな日差し、花や新緑の色など
桜から若葉へと景色が移り、新しい暮らしが始まる4月。花や木々だけでなく、街を行き交う人の装いや日々の暮らしにも目を向けると、この季節ならではの言葉が見つかります。
7.まとめ|4月の季節を自分らしい言葉で届けよう
4月は、桜が咲き誇る頃から、花びらが舞い、木々の若葉が鮮やかさを増す頃へと、ひと月の中にもさまざまな季節の表情があります。
改まった手紙では、「清明の候」「桜花の候」「陽春の候」「穀雨の候」など、手紙を送る時期に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。
一方、親しい方への手紙なら、決まった表現にとらわれず、自分が見た景色や感じた季節を言葉にしてみるのもよいでしょう。
「桜の花びらが風に舞っていた」
「木々の若葉が鮮やかになってきた」
「店先にたけのこが並び始めた」
そんな日々の小さな気づきも、手紙に添えれば、相手と季節を分かち合う言葉になります。
時候の挨拶を、単なる形式としてではなく、今の季節と相手を思い浮かべる時間として楽しんでみてはいかがでしょうか。
花から若葉へと移りゆく4月の景色をあなたらしい言葉にして、大切な方へ届けてみてください。
1月~12月の時候の挨拶・季節の言葉
ほかの月の時候の挨拶や季節の言葉をお探しの方は、1月から12月までをまとめたこちらの記事もご覧ください。
▶ 時候の挨拶・季節の言葉|1月~12月の手紙に使える表現・文例集【保存版】
あわせて読みたい
手紙の書き出しや結び方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶ 気持ちを伝える手紙の書き出し例文集|季節・お礼・お見舞い・ビジネス【保存版】
▶ 手紙の結び方|心に残る締めくくりの言葉と例文集【保存版】
大切な気持ちを伝えたいけれど、「どのように言葉にすればよいかわからない」と迷うこともあるかもしれません。
むすびねでは、感謝やお祝い、お詫び、ご挨拶など、大切な想いを自分らしい言葉で届けるための文章作成・手紙代行を承っています。お話を丁寧に伺いながら、相手との関係や伝えたい気持ちに合わせて文章をおつくりします。
▶ 手紙の文章作成・手紙代行サービスはこちら
この記事を書いた人
文・むすびね代表 青木多香子
キャリアコンサルタントとして5,000名以上の相談に携わるとともに、「むすびね」で手紙やメッセージの文章作成をサポート。手紙講座の講師としても活動し、「自分らしい言葉で想いを届ける」お手伝いをしています。