
5月の時候の挨拶・季節の言葉|上旬・中旬・下旬の書き出しと結び例文
2026年08月14日 22:18
5月の手紙を書こうとしたとき、「立夏の候はいつから使える?」「5月下旬にはどんな時候の挨拶が合う?」と迷うことはありませんか。
5月は、若葉が鮮やかな新緑へと移り、爽やかな風や明るい日差しに、少しずつ初夏の気配を感じる時期です。
改まった手紙では「立夏の候」「薫風の候」など、時期に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。親しい方への手紙なら、青々とした木々や爽やかな風、色とりどりの花など、自分が身近に感じた季節を言葉にするのもよいでしょう。
この記事では、5月上旬・中旬・下旬に使える時候の挨拶をはじめ、書き出しや結びの例文、そのまま使える季節の言葉をご紹介します。
手紙を送る相手や時期に合わせて、あなたらしい一文を見つける参考にしてください。
目次
1.5月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
2.5月の改まった手紙に使える時候の挨拶
3.5月の手紙に使える書き出し例文|相手別
4.5月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
5.5月の手紙に使える結びの挨拶
6.5月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
7.まとめ|5月の季節を自分らしい言葉で届けよう
1.5月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
時候の挨拶には、「立夏の候」「薫風の候」のような改まった表現と、「爽やかな風が心地よい季節になりましたね」のように、普段の言葉で季節を伝えるやわらかな表現があります。
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では「〇〇の候」のような表現がよく使われます。親しい方への手紙では、身近な景色や天気、暮らしの中で感じた季節を自分の言葉で添えると、あたたかみのある書き出しになります。
また、同じ5月でも、時期によって季節の様子は少しずつ変わります。
上旬は、木々の緑が鮮やかさを増し、爽やかな風が心地よく感じられる時期です。二十四節気の「立夏」を迎え、暦の上では夏が始まります。
中旬になると、新緑はいっそう深まり、日差しにも少しずつ初夏らしい明るさや力強さが感じられるようになります。
下旬には、日中の気温が上がり、半袖で過ごせる日も増えてきます。春の爽やかさを残しながら、少しずつ夏へと向かう季節です。
時候の挨拶を選ぶときは、手紙を送る時期と相手との関係に合わせることを基本にすると選びやすくなります。
親しい方への手紙では、決まった言葉だけにとらわれず、そのとき自分が見たり、聞いたり、感じたりした季節を添えてみるのもおすすめです。
2.5月の改まった手紙に使える時候の挨拶
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では、「立夏の候」「薫風の候」といった漢語調の時候の挨拶がよく使われます。
「候」には、季節や時節という意味があります。「〇〇の候」に続けて、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を添えると、丁寧な書き出しになります。
5月は、若葉が鮮やかさを増し、爽やかな風や明るい日差しに初夏の気配を感じる月です。上旬・中旬・下旬、それぞれの季節に合った時候の挨拶を見ていきましょう。
5月上旬に使える時候の挨拶
立夏の候(立夏〔5月5日頃〕~小満〔5月21日頃〕の前日頃)
「立夏」は二十四節気の一つです。暦の上では夏の始まりにあたり、爽やかな風や鮮やかな緑に、少しずつ初夏らしさを感じる頃です。
立夏の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
若葉の候(木々の若葉が美しい頃に)
「若葉」は、芽吹いて間もない木々の葉を表します。やわらかな若葉が鮮やかに映える時期に使いやすい時候の挨拶です。
若葉の候、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
5月中旬に使える時候の挨拶
新緑の候(木々の新緑が鮮やかな頃に)
「新緑」は、初夏の頃に見られるみずみずしい緑を表します。木々の葉が鮮やかさを増す頃にふさわしい表現です。
新緑の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
5月下旬に使える時候の挨拶
薫風の候(若葉を渡る爽やかな風が吹く頃に)
「薫風」は、初夏の若葉の間を吹き抜ける爽やかな風を表す言葉です。新緑が深まり、心地よい風を感じる頃の挨拶に適しています。
薫風の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
※二十四節気の日付は、国立国会図書館「日本の暦|二十四節気」を参考にしています。
二十四節気の日付は年によって前後するため、本記事では「〇月〇日頃」と表記しています。
3.5月の手紙に使える書き出し例文|相手別
手紙の書き出しには、「〇〇の候」といった改まった時候の挨拶だけでなく、普段の言葉で季節に触れながら、相手の近況を尋ねたり、健康を気遣ったりする方法もあります。
5月は、木々の緑が鮮やかさを増し、爽やかな風や明るい日差しに、初夏の訪れを感じる時期です。
ここでは、改まった手紙と親しい方への手紙に分けて、そのまま使える書き出しをご紹介します。
改まった手紙・ビジネスに使える書き出し
仕事関係の方や、あらたまったご挨拶では、季節に触れながら、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を続けると丁寧な印象になります。
爽やかな風が心地よい季節となりました。皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
木々の緑も日に日に鮮やかになってまいりました。皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
初夏を思わせる陽気の日も増えてまいりました。皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
過ごしやすい季節を迎えましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
親しい方への手紙に使える書き出し
友人や親戚、お世話になっている方などへの手紙では、相手の顔を思い浮かべながら、季節や近況に触れると、会話を始めるようなやわらかな書き出しになります。
爽やかな風が心地よい季節になりましたね。お元気でお過ごしでしょうか。
木々の緑がずいぶん鮮やかになってきました。その後、お変わりありませんか。
連休も終わり、いつもの暮らしが戻ってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。
日中は少し汗ばむ日も増えてきました。お元気でお過ごしですか。
外で過ごすのが気持ちのよい季節になりましたね。その後、お変わりありませんか。
早くも初夏を思わせる陽気となりました。そちらでは、いかがお過ごしでしょうか。
親しい方への手紙では、「お変わりありませんか」「お元気でお過ごしでしょうか」など、相手との関係に合わせて言葉の丁寧さを調整するとよいでしょう。
また、「連休はいかがお過ごしでしたか」のように、その時期ならではの話題から始めると、近況を尋ねながら自然に本文へつなげることができます。
4.5月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
「立夏の候」「薫風の候」といった決まった表現だけでなく、自分が見た景色や、暮らしの中で感じた季節を普段の言葉で伝えることもできます。
5月は、木々の緑が鮮やかさを増し、爽やかな風や青空、色とりどりの花など、身近なところに初夏の訪れを感じられる時期です。
ここでは、手紙の書き出しにそのまま使ったり、自分が感じた季節に合わせて言葉を置き換えたりできる文例をご紹介します。
そのまま使える季節の言葉・文例10選
爽やかな五月の風が、心地よく感じられる頃となりました。
青空を気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりを見かけました。
五月晴れの空が、どこまでも青く広がっています。
色とりどりのつつじが、街を鮮やかに彩っています。
街路樹の緑がきらきらと輝き、目にも鮮やかです。
青葉を渡る風に、初夏の気配を感じます。
店先に新茶が並び、今年もこの季節がやってきたのだと感じます。
庭の薔薇が次々と咲き、眺めながら歩くのが楽しみなこの頃です。
近くの小学校では、もうすぐ運動会。元気な応援団の声が聞こえてきます。
日中は半袖で過ごせる日も増え、初夏の訪れを感じます。
同じ5月でも、住んでいる地域やその年の気候によって、見える景色や感じる季節は異なります。
文例をそのまま使うだけでなく、「今日、自分はどんな季節を感じただろう」と身のまわりを見渡し、自分が実際に見たり、聞いたり、感じたりしたことに置き換えてみるのもおすすめです。
何気ない日常の一コマも、そのときだからこそ書ける、自分らしい季節の言葉になります。
5.5月の手紙に使える結びの挨拶
手紙の結びには、季節に触れながら、相手の健康や幸せを願うひとことを添えると、最後まで心のこもった印象になります。
5月は、爽やかで過ごしやすい日が多い一方、日中は初夏を思わせる暑さになることもあります。相手の身体を気遣う言葉のほか、爽やかな季節を健やかに過ごせるよう願う言葉や、再会を楽しみにする気持ちを添えるのもよいでしょう。
改まった手紙・ビジネスに使える結び
季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
爽やかな季節を迎え、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
初夏の折、皆様のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
新緑の美しい季節、皆様にとりまして幸多き日々となりますようお祈り申し上げます。
親しい方への手紙に使える結び
日中は暑く感じる日も増えてきました。どうぞお身体を大切にお過ごしください。
爽やかな季節を、どうぞ元気にお過ごしください。
新緑のように、心も晴れやかな毎日となりますように。
心地よい季節を楽しみながら、素敵な日々をお過ごしください。
またお会いできる日を楽しみにしています。どうぞお元気でお過ごしください。
書き出しでは季節を分かち合い、結びでは、その季節を過ごす相手を気遣う。そう考えると、時候の挨拶を手紙の最初だけでなく、最後にも自然に取り入れることができます。
6.5月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
季節の言葉を自分で見つけたいときは、身のまわりの景色や暮らしに目を向けてみましょう。
5月は、鮮やかな新緑や色とりどりの花、爽やかな風など、身近なところに初夏の訪れを見つけることができます。
自然・植物
新緑、青葉、藤、つつじ、薔薇、青空など
暮らし・行事
鯉のぼり、ゴールデンウィーク、母の日、運動会、衣替えの準備など
食べ物
新茶、そら豆、新じゃがいも、アスパラガスなど
五感で感じるもの
爽やかな風、明るい日差し、青葉の色、花の香り、初夏を思わせる暑さなど
木々の緑や爽やかな風、旬の食べ物など、5月らしさは身近なところにあふれています。心地よいと感じた景色や出来事があれば、そのまま素直な言葉にしてみてください。
7.まとめ|5月の季節を自分らしい言葉で届けよう
5月は、木々の緑が鮮やかさを増し、爽やかな風や明るい日差しに、少しずつ初夏の訪れを感じる時期です。
改まった手紙では、「立夏の候」「若葉の候」「新緑の候」「薫風の候」など、手紙を送る時期に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。
一方、親しい方への手紙なら、決まった表現にとらわれず、自分が見た景色や感じた季節を言葉にしてみるのもよいでしょう。
「街路樹の緑が鮮やかになった」
「店先に新茶が並び始めた」
「今日は半袖で出かけた」
そんな日々の小さな気づきも、手紙に添えれば、相手と季節を分かち合う言葉になります。
時候の挨拶を、単なる形式としてではなく、今の季節と相手を思い浮かべる時間として楽しんでみてはいかがでしょうか。
新緑や爽やかな風に見つけた5月の季節をあなたらしい言葉にして、大切な方へ届けてみてください。
1月~12月の時候の挨拶・季節の言葉
ほかの月の時候の挨拶や季節の言葉をお探しの方は、1月から12月までをまとめたこちらの記事もご覧ください。
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この記事を書いた人
文・むすびね代表 青木多香子
キャリアコンサルタントとして5,000名以上の相談に携わるとともに、「むすびね」で手紙やメッセージの文章作成をサポート。手紙講座の講師としても活動し、「自分らしい言葉で想いを届ける」お手伝いをしています。