
8月の時候の挨拶・季節の言葉|上旬・中旬・下旬の書き出しと結び例文
2026年08月14日 22:21
8月の手紙を書こうとしたとき、「残暑の候はいつから使える?」「8月下旬にはどんな時候の挨拶が合う?」と迷うことはありませんか。
8月は、一年でも暑さの厳しい時期ですが、立秋を過ぎると暦の上では秋を迎えます。日中は真夏の暑さが続く一方で、朝夕の風や空の様子などに、少しずつ季節の移ろいを感じる頃でもあります。
改まった手紙では「立秋の候」「残暑の候」など、時期に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。親しい方への手紙なら、夏空や夕暮れ、虫の声など、自分が身近に感じた季節を言葉にするのもよいでしょう。
この記事では、8月上旬・中旬・下旬に使える時候の挨拶をはじめ、書き出しや結びの例文、そのまま使える季節の言葉をご紹介します。
手紙を送る相手や時期に合わせて、あなたらしい一文を見つける参考にしてください。
目次
1.8月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
2.8月の改まった手紙に使える時候の挨拶
3.8月の手紙に使える書き出し例文|相手別
4.8月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
5.8月の手紙に使える結びの挨拶
6.8月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
7.まとめ|8月の季節を自分らしい言葉で届けよう
1.8月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
時候の挨拶には、「立秋の候」「残暑の候」のような改まった表現と、「まだまだ暑い日が続いていますね」のように、普段の言葉で季節を伝えるやわらかな表現があります。
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では「〇〇の候」のような表現がよく使われます。親しい方への手紙では、身近な景色や天気、暮らしの中で感じた季節を自分の言葉で添えると、あたたかみのある書き出しになります。
また、同じ8月でも、時期によって季節の様子は少しずつ変わります。
上旬は、厳しい暑さが続く真夏の時期です。立秋を迎えるまでは、夏の盛りを表す時候の挨拶が使われます。
立秋を過ぎると、暦の上では秋となります。実際には暑さの厳しい日が続くことが多いため、「残暑」という言葉を使い、秋になっても残る暑さを表します。
下旬には、日中の暑さは続いていても、朝夕の風や日暮れの早まりなどに、少しずつ秋の兆しを見つけられるようになります。
時候の挨拶を選ぶときは、手紙を送る時期と相手との関係に合わせることを基本にすると選びやすくなります。
親しい方への手紙では、決まった言葉だけにとらわれず、そのとき自分が見たり、聞いたり、感じたりした季節を添えてみるのもおすすめです。
2.8月の改まった手紙に使える時候の挨拶
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では、「立秋の候」「残暑の候」といった漢語調の時候の挨拶がよく使われます。
「候」には、季節や時節という意味があります。「〇〇の候」に続けて、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を添えると、丁寧な書き出しになります。
8月は、一年でも暑さの厳しい時期ですが、立秋を境に暦の上では秋を迎えます。上旬・中旬・下旬、それぞれの季節に合った時候の挨拶を見ていきましょう。
8月上旬に使える時候の挨拶
大暑の候(大暑〔7月23日頃〕~立秋〔8月7日頃〕の前日頃)
「大暑」は二十四節気の一つで、一年でも暑さが厳しくなる頃を表します。8月に入ってからも、立秋の前日頃までは使うことができます。
大暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
立秋の候(立秋〔8月7日頃〕~処暑〔8月23日頃〕の前日頃)
「立秋」は二十四節気の一つで、暦の上では秋の始まりにあたります。実際には厳しい暑さが続く時期ですが、立秋を迎えたあとの手紙に使うことができます。
立秋の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
8月中旬に使える時候の挨拶
残暑の候(立秋を過ぎても暑さが残る頃に)
「残暑」は、立秋を過ぎても続く暑さを表す言葉です。暦の上では秋を迎えているため、実際には真夏のような暑さが続いていても、「残暑」と表現します。
残暑の候、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
8月下旬に使える時候の挨拶
処暑の候(処暑〔8月23日頃〕~白露〔9月7日頃〕の前日頃)
「処暑」は二十四節気の一つです。「処」にはとどまる、落ち着くという意味があり、厳しい暑さが少しずつ収まっていく頃とされています。
処暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
秋暑の候(立秋を過ぎても厳しい暑さが続く頃に)
「秋暑」は、暦の上では秋を迎えてもなお続く暑さを表す言葉です。8月下旬になっても暑さが厳しいときなど、実際の気候に合わせて使うことができます。
秋暑の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
※二十四節気の日付は、国立国会図書館「日本の暦|二十四節気」を参考にしています。
二十四節気の日付は年によって前後するため、本記事では「〇月〇日頃」と表記しています。
3.8月の手紙に使える書き出し例文|相手別
手紙の書き出しには、「〇〇の候」といった改まった時候の挨拶だけでなく、普段の言葉で季節に触れながら、相手の近況を尋ねたり、健康を気遣ったりする方法もあります。
8月は厳しい暑さが続く一方、立秋を過ぎると、朝夕の風や空の様子などに少しずつ季節の移ろいが見え始める時期です。
ここでは、改まった手紙と親しい方への手紙に分けて、そのまま使える書き出しをご紹介します。
改まった手紙・ビジネスに使える書き出し
仕事関係の方や、あらたまったご挨拶では、季節に触れながら、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を続けると丁寧な印象になります。
厳しい暑さが続いておりますが、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
夏の日差しがひときわ強く感じられる毎日ですが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
暦の上では秋を迎えましたが、なお暑い日が続いております。皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
朝夕にはわずかに季節の移ろいを感じる頃となりました。皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
親しい方への手紙に使える書き出し
友人や親戚、お世話になっている方などへの手紙では、相手の顔を思い浮かべながら、季節や近況に触れると、会話を始めるようなやわらかな書き出しになります。
毎日暑い日が続いていますね。お元気でお過ごしでしょうか。
夏も盛りを迎えましたが、その後、お変わりありませんか。
暦の上では秋となりましたが、まだまだ暑い毎日ですね。いかがお過ごしでしょうか。
朝夕の風に、ほんの少し季節の変化を感じるようになりました。お元気でお過ごしですか。
夏休みやお盆で、いつもとは少し違う時間を過ごされている頃でしょうか。お変わりありませんか。
日が暮れるのが少しずつ早くなってきましたね。暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
親しい方への手紙では、「お変わりありませんか」「お元気でお過ごしでしょうか」など、相手との関係に合わせて言葉の丁寧さを調整するとよいでしょう。
また、「お盆はゆっくり過ごせましたか」のように、その時期ならではの話題から始めると、近況を尋ねながら自然に本文へつなげることができます。
4.8月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
「立秋の候」「残暑の候」といった決まった表現だけでなく、自分が見た景色や、暮らしの中で感じた季節を普段の言葉で伝えることもできます。
8月は厳しい暑さが続く一方で、立秋を過ぎると、空や風、虫の声などに少しずつ秋の兆しが見え始める時期です。
ここでは、手紙の書き出しにそのまま使ったり、自分が感じた季節に合わせて言葉を置き換えたりできる文例をご紹介します。
そのまま使える季節の言葉・文例10選
1. 例年にも増して、太陽の力強さを感じる夏となりました。
2. 朝から響く蝉の声に、夏の盛りを感じるこの頃です。
3. 近くの公園から、盆踊りの音頭や太鼓の音が聞こえてきます。
4. 浴衣姿の人を見かけると、夏らしさを感じます。
5. 夜空を彩る花火に、夏の華やぎを感じる季節です。
6. 冷たい麦茶がおいしく、ほっとひと息つくこの頃です。
7. 夜になると、風に少しずつ秋の気配を感じるようになりました。
8. 日暮れの涼風に、暑さがやわらぐのを感じます。
9. ひぐらしの声を聞くと、過ぎゆく夏に少し寂しさを覚えます。
10. 夏と秋が行き合う空を眺めながら、季節の移ろいを感じています。
同じ8月でも、住んでいる地域やその年の気候によって、見える景色や感じる季節は異なります。
文例をそのまま使うだけでなく、「今日、自分はどんな季節を感じただろう」と身のまわりを見渡し、自分が実際に見たり、聞いたり、感じたりしたことに置き換えてみるのもおすすめです。
何気ない日常の一コマも、そのときだからこそ書ける、自分らしい季節の言葉になります。
5.8月の手紙に使える結びの挨拶
手紙の結びには、季節に触れながら、相手の健康や幸せを願うひとことを添えると、最後まで心のこもった印象になります。
8月は、一年でも暑さの厳しい時期です。立秋を過ぎても暑い日が続くため、相手の身体を気遣う言葉のほか、残りの夏を健やかに過ごせるよう願う言葉や、少しずつ近づく秋に触れた言葉を添えるのもよいでしょう。
改まった手紙・ビジネスに使える結び
残暑厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
暑さの続く毎日、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
季節の変わり目ですので、どうぞお身体を大切にお過ごしくださいますようお願い申し上げます。
秋に向かう季節、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
親しい方への手紙に使える結び
まだまだ暑い日が続きますので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
夏の疲れが出やすい頃です。無理をせず、元気にお過ごしください。
残りの夏も、楽しい時間を過ごせますように。
少しずつ近づく秋を楽しみながら、穏やかな毎日をお過ごしください。
涼しくなった頃に、またお会いできるのを楽しみにしています。
書き出しでは季節を分かち合い、結びでは、その季節を過ごす相手を気遣う。そう考えると、時候の挨拶を手紙の最初だけでなく、最後にも自然に取り入れることができます。
6.8月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
季節の言葉を自分で見つけたいときは、身のまわりの景色や暮らしに目を向けてみましょう。
8月は厳しい暑さの中にも、朝夕の風や虫の声、日暮れの早まりなど、少しずつ次の季節へ向かう変化を見つけることができます。
自然・植物
夏空、入道雲、蝉、虫の声、朝顔など
暮らし・行事
お盆、夏祭り、花火、帰省、夏休みなど
食べ物
すいか、桃、梨、ぶどう、枝豆など
五感で感じるもの
強い日差し、夕暮れの風、虫の声、朝の空気、日暮れの早まりなど
蝉の声や夏祭りの賑わいの中にも、夕暮れの風やひぐらしの声など、少しずつ次の季節を思わせるものが現れます。過ぎゆく夏と小さな秋の気配、その両方に目を向けてみると、8月ならではの言葉が見つかります。
7.まとめ|8月の季節を自分らしい言葉で届けよう
8月は、厳しい暑さが続く一方で、立秋を過ぎると、朝夕の風や虫の声などに少しずつ秋の兆しが見え始める時期です。
改まった手紙では、「大暑の候」「立秋の候」「残暑の候」「処暑の候」「秋暑の候」など、手紙を送る時期や実際の気候に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。
一方、親しい方への手紙なら、決まった表現にとらわれず、自分が見た景色や感じた季節を言葉にしてみるのもよいでしょう。
「夜になると虫の声が聞こえてきた」
「店先に梨やぶどうが並び始めた」
「夕暮れの風が少し涼しく感じられた」
そんな日々の小さな気づきも、手紙に添えれば、相手と季節を分かち合う言葉になります。
時候の挨拶を、単なる形式としてではなく、今の季節と相手を思い浮かべる時間として楽しんでみてはいかがでしょうか。
夏の名残と小さな秋の兆しが重なる8月の季節をあなたらしい言葉にして、大切な方へ届けてみてください。
1月~12月の時候の挨拶・季節の言葉
ほかの月の時候の挨拶や季節の言葉をお探しの方は、1月から12月までをまとめたこちらの記事もご覧ください。
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大切な気持ちを伝えたいけれど、「どのように言葉にすればよいかわからない」と迷うこともあるかもしれません。
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この記事を書いた人
文・むすびね代表 青木多香子
キャリアコンサルタントとして5,000名以上の相談に携わるとともに、「むすびね」で手紙やメッセージの文章作成をサポート。手紙講座の講師としても活動し、「自分らしい言葉で想いを届ける」お手伝いをしています。