
9月の時候の挨拶・季節の言葉|上旬・中旬・下旬の書き出しと結び例文
2026年08月14日 22:23
9月の手紙を書こうとしたとき、「白露の候はいつから使える?」「9月下旬にはどんな時候の挨拶が合う?」と迷うことはありませんか。
9月は、日中には夏の暑さが残る日もありますが、朝夕の風や空の高さ、虫の声などに、少しずつ秋らしさを感じる時期です。
改まった手紙では「白露の候」「秋分の候」など、時期に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。親しい方への手紙なら、涼しくなった風や秋の空、月の美しさなど、自分が身近に感じた季節を言葉にするのもよいでしょう。
この記事では、9月上旬・中旬・下旬に使える時候の挨拶をはじめ、書き出しや結びの例文、そのまま使える季節の言葉をご紹介します。
手紙を送る相手や時期に合わせて、あなたらしい一文を見つける参考にしてください。
目次
1.9月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
2.9月の改まった手紙に使える時候の挨拶
3.9月の手紙に使える書き出し例文|相手別
4.9月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
5.9月の手紙に使える結びの挨拶
6.9月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
7.まとめ|9月の季節を自分らしい言葉で届けよう
1.9月の時候の挨拶は、時期と相手に合わせて選ぶ
時候の挨拶には、「白露の候」「秋分の候」のような改まった表現と、「朝夕はずいぶん涼しくなりましたね」のように、普段の言葉で季節を伝えるやわらかな表現があります。
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では「〇〇の候」のような表現がよく使われます。親しい方への手紙では、身近な景色や天気、暮らしの中で感じた季節を自分の言葉で添えると、あたたかみのある書き出しになります。
また、同じ9月でも、時期によって季節の様子は少しずつ変わります。
上旬は、日中には厳しい暑さが残ることもありますが、朝夕の風や虫の声などに秋の訪れを見つけられる時期です。二十四節気の「白露」を迎える頃には、暦の上でも秋が深まり始めます。
中旬になると、少しずつ過ごしやすい日が増え、空の高さや澄んだ空気などにも秋らしさが表れてきます。
下旬には、二十四節気の「秋分」を迎えます。昼と夜の長さがほぼ同じになる頃で、日暮れも早くなり、季節が本格的な秋へと進んでいく時期です。
時候の挨拶を選ぶときは、手紙を送る時期と相手との関係に合わせることを基本にすると選びやすくなります。
親しい方への手紙では、決まった言葉だけにとらわれず、そのとき自分が見たり、聞いたり、感じたりした季節を添えてみるのもおすすめです。
2.9月の改まった手紙に使える時候の挨拶
ビジネス文書や目上の方への手紙など、改まった場面では、「白露の候」「秋分の候」といった漢語調の時候の挨拶がよく使われます。
「候」には、季節や時節という意味があります。「〇〇の候」に続けて、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を添えると、丁寧な書き出しになります。
9月は、夏の暑さが残る頃から、朝夕の涼しさや澄んだ空気に秋らしさを感じる頃へと移っていく月です。上旬・中旬・下旬、それぞれの季節に合った時候の挨拶を見ていきましょう。
9月上旬に使える時候の挨拶
白露の候(白露〔9月8日頃〕~秋分〔9月23日頃〕の前日頃)
「白露」は二十四節気の一つです。草花に朝露が宿り始め、少しずつ秋らしさが深まっていく頃とされています。
白露の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
初秋の候(秋の初めの頃に)
「初秋」は、秋の初めを表す言葉です。暦の上では秋を迎えていても、まだ夏の暑さが残ることの多い時期に使いやすい時候の挨拶です。
初秋の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
9月中旬に使える時候の挨拶
爽秋の候(爽やかな秋の気配を感じる頃に)
「爽秋」は、空気が澄み、爽やかさを感じる秋の季節を表します。暑さがやわらぎ、過ごしやすくなってきた頃にふさわしい表現です。
爽秋の候、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
9月下旬に使える時候の挨拶
秋分の候(秋分〔9月23日頃〕~寒露〔10月8日頃〕の前日頃)
「秋分」は二十四節気の一つです。昼と夜の長さがほぼ同じになる頃で、秋が次第に深まっていく時期にあたります。
秋分の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
9月を通して使いやすい時候の挨拶
秋涼の候(秋らしい涼しさを感じる頃に)
「秋涼」は、夏の暑さがやわらぎ、秋らしい涼しさを感じる頃を表します。日中の暑さが残る地域もあるため、実際の気候に合わせて使うとよいでしょう。
秋涼の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
※二十四節気の日付は、国立国会図書館「日本の暦|二十四節気」を参考にしています。
二十四節気の日付は年によって前後するため、本記事では「〇月〇日頃」と表記しています。
3.9月の手紙に使える書き出し例文|相手別
手紙の書き出しには、「〇〇の候」といった改まった時候の挨拶だけでなく、普段の言葉で季節に触れながら、相手の近況を尋ねたり、健康を気遣ったりする方法もあります。
9月は、日中には暑さが残る一方で、朝夕の風や空の様子、虫の声などに、秋らしさが増していく時期です。
ここでは、改まった手紙と親しい方への手紙に分けて、そのまま使える書き出しをご紹介します。
改まった手紙・ビジネスに使える書き出し
仕事関係の方や、あらたまったご挨拶では、季節に触れながら、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を続けると丁寧な印象になります。
日中はなお暑さが残るものの、朝夕には秋の涼しさを感じる頃となりました。皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
朝夕はしのぎやすくなり、秋らしさが増してまいりました。皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
空の高さにも秋の深まりを感じる季節となりました。皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
日ごとに秋らしい気候となってまいりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
親しい方への手紙に使える書き出し
友人や親戚、お世話になっている方などへの手紙では、相手の顔を思い浮かべながら、季節や近況に触れると、会話を始めるようなやわらかな書き出しになります。
朝夕はずいぶん涼しくなってきましたね。お元気でお過ごしでしょうか。
まだ暑い日もありますが、吹く風に秋らしさを感じるようになりました。その後、お変わりありませんか。
空が高くなり、少しずつ秋らしい景色になってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。
夜になると虫の声が聞こえる季節になりました。お元気でお過ごしですか。
日暮れがずいぶん早くなりましたね。その後、お変わりありませんか。
少しずつ過ごしやすい日が増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
親しい方への手紙では、「お変わりありませんか」「お元気でお過ごしでしょうか」など、相手との関係に合わせて言葉の丁寧さを調整するとよいでしょう。
また、「今年はお月見をされますか」のように、その時期ならではの話題から始めると、近況を尋ねながら自然に本文へつなげることができます。
4.9月の季節の言葉|そのまま使える文例10選
「白露の候」「秋分の候」といった決まった表現だけでなく、自分が見た景色や、暮らしの中で感じた季節を普段の言葉で伝えることもできます。
9月は、朝晩の涼しさや虫の声、空や雲の変化など、夏から秋へと移り変わる様子を身近なところで見つけられる時期です。
ここでは、手紙の書き出しにそのまま使ったり、自分が感じた季節に合わせて言葉を置き換えたりできる文例をご紹介します。
そのまま使える季節の言葉・文例10選
朝晩はずいぶん過ごしやすくなりましたね。
蝉の声から鈴虫の声へ、季節の音も少しずつ変わってきました。
空を見上げると、うろこ雲。秋ですね。
気づけば日暮れも早くなり、秋の訪れを感じます。
秋風に揺れる秋桜が、きれいに咲いています。
燃え立つような彼岸花を見かける季節となりました。
田んぼの稲穂が黄金色に染まり、実りの秋を感じます。
店先に秋の味覚が並び、食卓が楽しみな季節になりました。
夜空の月が、ひときわ美しく感じられる頃となりました。
朝、草の葉に露が光るのを見かけるようになりました。
同じ9月でも、住んでいる地域やその年の気候によって、見える景色や感じる季節は異なります。
文例をそのまま使うだけでなく、「今日、自分はどんな季節を感じただろう」と身のまわりを見渡し、自分が実際に見たり、聞いたり、感じたりしたことに置き換えてみるのもおすすめです。
何気ない日常の一コマも、そのときだからこそ書ける、自分らしい季節の言葉になります。
5.9月の手紙に使える結びの挨拶
手紙の結びには、季節に触れながら、相手の健康や幸せを願うひとことを添えると、最後まで心のこもった印象になります。
9月は、日中には暑さが残る一方で、朝夕は少しずつ涼しくなり、季節が秋へと進んでいく時期です。相手の身体を気遣う言葉のほか、実りの季節を健やかに過ごせるよう願う言葉や、再会を楽しみにする気持ちを添えるのもよいでしょう。
改まった手紙・ビジネスに使える結び
残暑なお厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
季節の変わり目ですので、どうぞお身体を大切にお過ごしくださいますようお願い申し上げます。
秋を迎え、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
実りの秋を迎え、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
親しい方への手紙に使える結び
まだ暑い日もありますので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
朝夕は涼しくなってきました。季節の変わり目ですので、体調を崩されませんように。
秋の味覚や美しい景色を楽しみながら、素敵な季節をお過ごしください。
実り多き秋となりますよう、心から願っています。
過ごしやすくなった頃に、またゆっくりお会いできるのを楽しみにしています。
書き出しでは季節を分かち合い、結びでは、その季節を過ごす相手を気遣う。そう考えると、時候の挨拶を手紙の最初だけでなく、最後にも自然に取り入れることができます。
6.9月らしい季節の言葉を見つける「観察のヒント」
季節の言葉を自分で見つけたいときは、身のまわりの景色や暮らしに目を向けてみましょう。
9月は、朝晩の涼しさや虫の声、実り始めた稲穂など、夏とは違う秋の景色を身近なところに見つけることができます。
自然・植物
うろこ雲、秋桜、彼岸花、稲穂、朝露など
暮らし・行事
お月見、秋のお彼岸、日暮れの早まり、衣替えの準備など
食べ物
梨、ぶどう、栗、さつまいも、さんまなど
五感で感じるもの
朝晩の涼しさ、秋風、虫の声、澄んだ空、月の美しさなど
虫の声や空の雲、色づく稲穂など、9月になると夏とは違う景色や音が少しずつ増えていきます。「先月とは何が変わっただろう」と身のまわりを眺めてみると、自分らしい秋の言葉が見つかるでしょう。
7.まとめ|9月の季節を自分らしい言葉で届けよう
9月は、日中には暑さが残る一方で、朝晩の涼しさや虫の声、空や雲の変化などに、秋らしさが増していく時期です。
改まった手紙では、「白露の候」「初秋の候」「爽秋の候」「秋分の候」「秋涼の候」など、手紙を送る時期や実際の気候に合った時候の挨拶を選ぶことが大切です。
一方、親しい方への手紙なら、決まった表現にとらわれず、自分が見た景色や感じた季節を言葉にしてみるのもよいでしょう。
「蝉の声から鈴虫の声へ変わってきた」
「田んぼの稲穂が黄金色に染まっていた」
「夜空の月がひときわ美しく見えた」
そんな日々の小さな気づきも、手紙に添えれば、相手と季節を分かち合う言葉になります。
時候の挨拶を、単なる形式としてではなく、今の季節と相手を思い浮かべる時間として楽しんでみてはいかがでしょうか。
空や風、実りの風景に見つけた9月の季節をあなたらしい言葉にして、大切な方へ届けてみてください。
1月~12月の時候の挨拶・季節の言葉
ほかの月の時候の挨拶や季節の言葉をお探しの方は、1月から12月までをまとめたこちらの記事もご覧ください。
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この記事を書いた人
文・むすびね代表 青木多香子
キャリアコンサルタントとして5,000名以上の相談に携わるとともに、「むすびね」で手紙やメッセージの文章作成をサポート。手紙講座の講師としても活動し、「自分らしい言葉で想いを届ける」お手伝いをしています。